今から5年前、2012年の10月中旬。オーストラリアの旅行会社がオーストラリア人向けに開催するヨーロッパツアーに、独りで参加した。40人のオーストラリア人と数人のアジア人と一緒に、同じ貸切バスで移動し、同じホテルに泊まり、1ヶ月かけてヨーロッパを一周するツアーだった。使用言語は当然オーストラリア英語で、日本語は通じない。コミュニケーションのハードルはかなり高くなることが予想できた。久しぶりの海外。まだ英語に自信もなかった。現地に着くまでは不安でナーバスになっていた。

 

ツアーのスタート地点・集合場所はイギリスのロンドン。不安に包まれた状態で、独りヒースロー空港に到着した。

 

でも到着したとたん、不思議な感覚に包まれた。到着ロビーに続く長い通路を歩きながら外国の雰囲気を感じると、不思議と緊張が消えたのだ。そこに居ることに違和感を感じず、ヒースローの通路を歩いていることが自然なことのように感じた。むしろ「ホームに帰ってきた」とさえ感じた。ワクワクし始めた。

 

そのときふと、そもそも自分は若い頃から、ただ「海外」というものに憧れていたな、そういうことが好きだったなと、思い出した。長い時を経て、やっと海外に帰ってこれたんだと思った。そして確信した。今でも自分は、それが好きだ。これからの人生も、もっと海外に出よう。ずっと旅をしよう、と。でも、ただの海外旅行好きの趣味で終わるのはイヤだ。あくまで「仕事で」旅をしよう、と。そう決めた。

 

そんな特別なことが、ヒースロー空港に降り立ったあのとき、一気に頭に巡った。

 

 

それから5年経った今、留学エージェントとして、仕事で海外を旅することができる。夢が叶った。大げさではなく、あの5年前に歩いたヒースロー空港の通路は、今の自分の留学エージェント人生にまでつながる通路だったんだと、今は思える。あの瞬間が僕の「国際人生」の始まりだった。これから先の未来にまでもつながっている通路だ。

 

 

スカイゲート インターナショナル
代表  筒井 二朗